カズコ・ザイラー
京都生まれ。桐朋女子高等学校音楽科卒業後、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院へ留学。在学中より欧米各地で演奏活動を行う。
夫、エルンスト・ザイラーとピアノデュオを結成。以後「ザイラーピアノデュオ」として、1972年から2017年まで活躍。日本各地はもとより世界各地にて、4手の連弾アンサンブルとして、演奏会、オーケストラ協演、国際音楽祭出演、CD録音等活躍。日本国内すべての都道府県において演奏活動を行い、演奏のみならず、講演、TV・ラジオ出演、執筆と多彩な活動を夫妻で続けた。
また、平成元年に、京都府、胡麻の里にかやぶき音楽堂≪国の登録文化財≫を建立。初夏と秋に、かやぶきコンサートを開催。
2017年3月、エルンスト・ザイラーが急逝。
その直後も初夏のかやぶきコンサートを代役と開催。9月には娘、キオ・ザイラーと「ドイツの魂」というテーマで、ヴァイオリンとピアノのデュオコンサートをかやぶき音楽堂や大阪において開催し、好評を得た。
2018年より「カズコ・ザイラーと素敵な音楽仲間」シリーズで、初夏はビオラとピアノのコンサート、秋はピアノトリオのコンサートを公演した。10月には第11回かやぶき音楽堂国際ピアノデュオコンクールを成功裏に開催した。
2019年初夏には引き続きピアノトリオなど室内楽コンサートを開催する。
ピアノデュオコンサート、ピアノソロリサイタル、室内楽コンサート、ピアノコンクール審査員、講演、パネリスト、かやぶき音楽堂主宰(国の登録文化財)、管理・維持など、多彩な活動を続けている。
受賞歴・役職
- 1997年
- 日本国自治省より自治功労賞
- 2003年
- オムロン財団第14回ヒューマンかざぐるま賞(地域振興)
- 2008年
- 京都府あけぼの賞
- 2011年
- 第26回国民文化祭・京都2011 副会長
- 2012年
- 京都府文化賞功労賞
- 2012年
- 京都創造者賞・文化アート部門
著書
『ザイラー夫妻の晴耕雨奏』(立風書房)
朝日新聞、京都新聞にエッセー連載
CD
「心響浪漫」「音風景」「探春探音」「花鳥風月」「喜生楽音」全8枚リリース
カズコ・ザイラー足跡
- 1970年
- 桐朋女子高等学校音楽科卒業、ザルツブルク音楽大学へ留学
- 1973年
- ザイラーピアノデュオ結成、2017年までに、1,000回ほど世界各地で演奏会に出演。
- 1977年
- 国際交流基金、ドイツ文化センター主催による東南アジア演奏旅行
- 1979年
- ヴィグモアホールにてロンドンデビュー
- 1980年
- ザルツブルク・モーツァルトハウスにて一週間連続演奏会。ヨーロッパ演奏旅行
- 1985年
- カーネギーホール(ウェイル・リサイタルホール)ニューヨークデビュー。ニューヨークタイムスに絶賛される
- 1988年
- カーネギーホール(ウェイル・リサイタルホール)にてコンサート
- 1989年
- かやぶき音楽堂完成オープニングコンサート。以来初夏と秋にかやぶきコンサートを開催。
大阪交響楽団とラフマニノフ、ピアノ協奏曲3番を協演。ソロリサイタルも開催。 - 1993年
- ドイツ、ロシア演奏旅行。読売テレビが同行してドキュメント番組制作。
TV朝日「徹子の部屋」出演。ドキュメントなど、2016年まで100回ほどテレビに出演。 - 1994年
- CD「ザイラー夫妻の晴耕雨奏」発売。
植樹祭森のコンサートにて天皇皇后両陛下の御前で演奏。 - 1996年
- 北海道ふるさとづくり廃校コンサートツアー。1993年~1996年まで35ヶ所にて開催。
- 1997年
- NHK「世界我が心の旅」出演。
東京都島諸島めぐりコンサート(東京都主催)1993年より伊豆11島すべてでコンサート開催 - 1998年
- 第1回「かやぶき音楽堂ピアノデュオ連弾コンクール」開催。(以後隔年に開催)
- 2004年
- 清酒大関のスポンサーによる大関座布団コンサートを1993年から2004年まで全国の公共ホールのない町村60カ所にて出演。
- 2006年
- 東京浜離宮朝日ホールにてベートーヴェンの自筆楽譜。
「大フーガ」発見記念、コンサート。 - 2011年
- 第26回国民文化祭・京都2011副会長を務める
- 2012年
- 京都コンサートホール大ホールで開催し、満席となったコンサートのライブDVD「ザイラー家グランドコンサート」発売
- 2016年
- 東京、京都、西宮などでビルボード主催のデユオコンサートにて成功を収める
京都府南丹市で開催された全国育樹祭で皇太子殿下ご臨席のもと演奏をした。 - 2017年
- ピアノデュオパートナーである、夫エルンスト・ザイラーの逝去。サラブリヤーニ教授とのピアノコンサート、キオ・ザイラーとのコンサートを大阪、京都などで開催。
- 2018年
- 2018年より「カズコ・ザイラーと素敵な音楽仲間」シリーズで、初夏はビオラとピアノのコンサート、秋はピアノトリオのコンサートを成功裏に終える。10月には第11回かやぶき音楽堂国際ピアノデュオコンクールを開催した。
- 2019年
- 初夏のかやぶきコンサートは、ヴァイオリンのグレゴリー・アースと、チェロのコンスタンティン・フィッツを迎え、チェロとヴァイオリン、ピアノによるコンサートを開催。
かやぶきコンサートは、通算400回を迎え、のべ約10万人を超える人々が訪れている。