2004年 第4回 かやぶき音楽堂 デュオコンクール
ピアノデュオの祭典 -美しい胡麻の里にて-
開催要項
主催
かやぶき音楽堂デュオコンクール実行委員会
後援
文化庁/京都府/京都府教育委員会/日吉町/日吉町教育委員会/独立行政法人水資源機構/オーストリア大使館/ (財)日本ナショナルトラスト/(財)日本ピアノ教育連盟/日本弦楽指導者協会/朝日新聞社/朝日放送/NHK京都放送局/かやぶき音楽堂
協賛
関西電力京都支店/ローム株式会社/西日本旅客鉄道株式会社/オーストリア造幣局/スタインウェイジャパン株式会社/株式会社進々堂/スワロフスキー・ジャパン株式会社/株式会社ロマンス小杉/ネスレジャパングループ/(財)京都オムロン地域協力基金/京都ホテルオークラ/有限会社古都デザイン/平岡旗製造株式会社 他
協力
(株)河合楽器製作所、ヤマハ株式会社
かやぶき音楽堂ピアノデュオ連弾コンクール実行委員会
委員長 岡本道雄 (国際高等研究所特別顧問・(財)京都市音楽芸術文化振興財団理事長・京都大学元総長)
委員 永田 穂 ((株)永田音響設計取締役特別顧問)
委員 芳澤勝弘 (花園大学国際禅学研究所教授)
委員 森田和子 ((株)益田代表取締役社長)
委員 中田幸子 ((株)ハッピーエコー取締役社長)
委員 山岡通太郎((財)日本ナショナルトラスト理事長)
委員 西村 陽 (関西学院大学経済学部非常勤講師)
委員 E・F・ザイラー (ピアニスト)
委員 仲村 脩 (京都府日吉町町長)
委員 吉川元治 (京都府日吉町教育委員会教育長)
かやぶき音楽堂デュオコンクール運営委員会
委員長 K・M・ザイラー (ピアニスト)
委員 草田みち子、塩内公博、勝田典範(京都府日吉町産業振興課)、森野早知子、松田照美 他
趣旨
1998年に、京都府船井郡日吉町にあるかやぶき音楽堂において、第1回かやぶき音楽堂ピアノデュオ連弾コンクールを開催しました。このコンクールは日吉町や多くの企業、そして多くの方々に寛大なご支援をいただき、日本の音楽界にたいへん快く受け入れられました。
今でもコンクールに参加した音楽家たちから、ピアノデュオを楽しんで続けている様子を書いた手紙が送られてきます。このように、コンクールの目的は私たちの予想をはるかに越えて達成されました。また、2年後(2000年)の第2回目の同コンクールは、第1回には参加できなかった若い音楽家、小中高の青少年を対象にし、その2年後(2002年)の第3回目の同コンクールは、多くの方々にこの素晴らしい連弾の世界に参加していただける様、参加対象を14歳以上とし、広く参加者を募って開催され、成功裏に終えることができました。
日本に西洋音楽が紹介されて以来、日本人にとって、それも驚くほど多数の日本人にとってピアノを学び練習することは、楽しみであると同時に「しなければならない」ことであったと言えましょう。確かに鍵盤は、音楽や和声を学ぶ上で基礎となる道具です。しかしながら、日本の教育では、ソロによる練習や演奏ばかりが強調され、しばしば音楽する楽しみ、特にパートナーや友人とともに音楽を作り上げる楽しみを損なう結果になっています。
今回4回目となるコンクールは、デュオという点に課題を置くことにし、1台ピアノ四手連弾部門に加え、今回新たに2台のピアノ部門、そして、ピアノとヴァイオリンのデュオ部門を設け、二人で音楽を作る素晴らしさを強調したいと思いました。2台ピアノのための作品は、聴衆を意識して書かれた巨匠的な作品も多くあり、四手連弾とは違った味わいがあります。また、ヴァイオリンソナタは、ピアノパートもヴァイオリンと同様に曲の重要な要素であり、単なる“伴奏”では決してありません。二人の演奏を統合することにより一つの音楽作品になりえるのです。これらの楽曲は、初歩段階の演奏技術でも取組み可能な易しいものから、熟練した音楽家が演奏する技術的に難度の高いものまで、幅広く存在しています。まさにこのことにより、西洋音楽がこれほど幅広く普及し高い評価を得ることになっていると申せましょう。
このデュオコンクールが、室内楽への理解を深め、二人で共に音楽を作り上げる喜びを味わって頂くきっかけとなれば嬉しく思います。
2004年2月 第4回かやぶき音楽堂デュオコンクール 企画提案者 エルンスト&和子 ザイラー 実行委員会及び事務局一同
実施部門
A部門:1台のピアノによる四手連弾デュオ部門
B部門:2台ピアノデュオ部門
C部門:ピアノとヴァイオリンデュオ部門
参加資格
14歳以上(1990年4月2日までに生まれた方)。年齢上限なし。国籍不問。
当コンクールで優勝経験のある人は参加できません。
開催期日・方法
コンクールでは、三次の選考が行われます。参加者は、各段階の選考にあたって、異なった演奏曲目(課題曲)を準備しなければなりません。第二次および本選では、演奏は曲の途中でカットされることもあります。楽譜は使用可能です。
第二次予選・本選は公開です。演奏中は、最高の静寂が求められます。拍手は行いませんので御理解をお願いします。
また、2000年以降に、デュオのうちのお1人がWFIMC加入の国際コンクール、又はNHK毎日音楽コンクールで、本選(ファイナル)に参加された方は、テープ審査は免除されますので、お申込の際にお申し出下さい。
第一次予選(テープ審査)
送付締切り7月10日(土)(当日消印有効)
第一次予選は、テープ審査により行います。テープの送付締め切りは、7月10日(土)です。カセットテープ以外(CD、DAT、MD)も可。カセットテープ(DATやMD)のA面の頭から録音し、シールに参加部門・代表者名・受付番号を明記して、カセットテープとケースの両方に貼付して下さい。 テープ審査の結果は、全ての参加者に、7月末日までに郵送によりお知らせします。第二次予選に進む方には、さらに詳細をお知らせします。
不通過の参加者には、参加料の半額が返還されます。郵便為替にて代表者住所あてにお送りします。テープ(DATやMD)は返却しません。
第二次予選(於:かやぶき音楽堂)
9月18日(土)、19日(日)、20日(月・祝)
第二次予選は、かやぶき音楽堂にて行われます。テープ審査(第一次予選)通過者には、日時、演奏の順番などの詳細をお知らせします。
本選(於:かやぶき音楽堂)
10月10日(日)、11日(月・祝)
本選はかやぶき音楽堂にて行われます。本選では、A・B・C各部門それぞれ優勝ペア及び入賞順位が選ばれます。
公開コンサート
本コンクールでは、第二次予選通過者、本選入賞者には、公開演奏をする機会が与えられます。(通過者には詳細を順次お知らせします。)
★ 本選入賞者による公開コンサート
「かやぶき音楽堂」にて10月11日(月・祝)。審査及び表彰式終了後に行います。
★ 優勝ペアによるジョイントコンサート
京都府民ホール「アルティ」にて2005年1月29日(土)に開催
審査員(順不同)
- 岡山 潔(東京芸術大学教授)
- 服部芳子(愛知県立芸術大学教授)
- 中田幸子((株)ハッピーエコー取締役社長)
- 岡本美智子(桐朋学園大学ピアノ科教授)
- 岸邉百百雄(相愛大学音楽学部教授・京都市立芸術大学名誉教授)
- 田渕洋子(京都市立音楽高等学校講師・元 徳島文理大学音楽学部講師)
- 梅本俊和(大阪音楽大学名誉教授)
- エルンスト・ザイラー(ピアニスト)
- カズコ・ザイラー(ピアニスト) 他
賞(表彰状および副賞)
- 第二次予選までの通過者には参加ディプロマ授与
- 本選出場者には表彰状ディプロマ授与
副賞(全てペアで)
特別賞
- 3部門の優勝ペアの中から1組にヨーロッパ往復航空券
優勝
- オーストリア造幣局発行・純金地金型金貨「ウィーン金貨ハーモニー」
第2位
- スワロフスキーオーナメント
- JR商品券
第3位
- 平岡旗製造株式会社特製彫刻
- JR商品券
※その他、特別賞、参加賞として、ネスレジャパングループ、(株)ロマンス小杉 他よりプレゼントがあります。
宿泊
手配は各自でお願いします。また、京都市内に宿泊して、当日現地まで来ることもできます。(京都駅から胡麻駅まで40分~70分、胡麻駅から徒歩)
第二次予選、本選参加者には、交通等詳しい情報をお知らせします。
注意事項
- 第二次予選、本選とも交通費、宿泊費などは自己負担でお願いします。
- 公開コンサートにおいて、出演料は支払われません。
- 審査に参加できないときは、事務局に連絡してください。
応募方法及び参加費の納入について
申込み送付締切り
- 6月30日(水)(当日消印有効)
- 参加希望者は、添付の申込書に必要事項を記入し、6月30日(当日消印有効)までにお申込み下さい。
- FAXによる申込みも受け付けます。その場合、写真はテープと一緒に郵送にてお送り下さい。
申込書の送付先
(郵 送) 〒603―8691京都市北郵便局私書箱24号
かやぶき音楽堂デュオコンクール事務局
(F A X) 075-781-9990
参加費納入期限 7月1日(月)
参加料A・B・C部門共、一組30,000円。参加者2名のうち1名が代表者として一括し、氏名を明記して下記の口座にお振込み下さい。納入期限は7月1日(木)です。参加者の都合で棄権された場合、参加料は返却しません。
(ただし、テープ審査不通過の場合、参加料の半額が返還されます。)
参加料の振込先
京都信用金庫 北山支店 普通預金
【口座名義】 かやぶき音楽堂デュオコンクール実行委員会
【口座番号】 0579040
*振込み料は各自ご負担下さい。
*参加証の送付:参加料の入金確認後、受付番号を記載した参加証を代表者に送付します。第二次予選および本選の参加者は審査当日、参加証を持参してください。
課題曲
- 各部門とも、すべての課題曲のリピートは審査には不要です。
- 楽譜の出版社はご自由に選んで下さい。
- 二次審査、本選とも楽譜使用可能です。
A部門:1台のピアノによる4手連弾デュオ部門
■一次審査(テープ)
W・A・モーツァルト「アンダンテと変奏曲」K501
■二次審査(下記A、Bの2曲を演奏すること)
A:《共通課題曲》中田喜直「日本の四季」より第6番
冬が来て雪が降りはじめ、氷の世界に、やがて春の日差しが
と
B:《任意選択課題曲》下記Ⅰ~Ⅳの中から1曲を選ぶ
Ⅰ.G・フォーレ「ドリー」Op.56 No.6 スペインの踊り
Ⅱ.R・シューマン「東洋の絵」Op.66より No.1 変ロ短調
Ⅲ.A・ドヴォルザーク「伝説」Op.59の全10曲の中から任意の1曲を選ぶ
Ⅳ.S・ラフマニノフ「6つの小品」Op.11よりNo.2 スケルツォ
■本選
1台のピアノによる四手連弾のオリジナル曲、又は、作曲者自身による編曲で、一次審査、二次審査で演奏した曲は除いて、下記の(1)(2)の条件でプログラムを組んで下さい。但し、二次審査のBで演奏していない曲を選曲することは可。
(1)15分以上の主要な連弾の大曲の全曲、又は、全集全曲
〈例〉M・ラヴェル「スペイン狂詩曲」全4曲
E・グリーク「ペールギュント組曲」全8曲Op.46とOp.55
A・ドヴォルザーク「伝説」Op.59 全10曲
J・ブラームス「シューマンの主題による変奏曲」Op.23
など自由に選曲して下さい。
※注 モーツァルトのソナタの場合は次の2曲のみ可(他は除く)。
モーツァルト ソナタ ハ長調 K521
ソナタ ヘ長調 K497
(2)もし、(1)の曲だけで30分に満たない場合は、(1)の曲と合わせて演奏時間が30分になるように自由に選曲して下さい。
時間内であれば曲数は自由です。
B部門:2台のピアノデュオ部門
■一次審査(テープ)
W・A・モーツァルト「ラルゲットとアレグロ」KV6:deest(1781年)
(全音楽譜出版社ベーレンライター)
■二次審査(下記A、Bの3曲を演奏すること)
A:中田喜直「無宗教者のための賛美歌」より4番と5番
と
B:J・ブラームス 「ハイドンの主題による変奏曲」Op.56bより終曲(フィナーレ)
■本選
2台のピアノのためのオリジナル曲、又は、作曲者自身による編曲で、
下記の(1)(2)の条件でプログラムを組んで下さい。
(1)15分以上の主要な2台ピアノのための大曲の全曲、又は、全集全曲
〈例〉S・ラフマニノフ 組曲「幻想」Op.5 全4曲
組曲 2番 Op.17全4曲
C・ドビュッシー「白と黒で」全3曲
M・インファンテ「アンダルシア舞曲」全3曲
など自由に選曲して下さい。
※注 R・シューマン「アンダンテと変奏」Op.46 は15分以内ですが可。
※注 二次審査のA:中田喜直「無宗教者のための賛美歌」は除くが、B:J・ブラームス「 ハイドンの主題による変奏曲」Op.56b全曲は可。
(2)もし、(1)の曲だけで30分に満たない場合は、(1)の曲と合わせて演奏時間が30分になるように自由に選曲して下さい。但し、一次、二次審査の曲は除く。
時間内であれば曲数は自由です。
C部門:ピアノとヴァイオリンデュオ部門
■一次審査(テープ)
F・シューベルト ソナタ Op.137-1 二長調より第1楽章と第3楽章
■二次審査(下記A、Bの2曲を演奏すること)
A:《共通課題曲》W・A・モーツァルト ソナタ K454 変ロ長調より第1楽章
と
B:《任意選択課題曲》下記Ⅰ~Ⅳの作曲家のソナタの中から任意の楽章を選び、共通課題曲と合わせて演奏時間を12分以内にする。
Ⅰ.R・シューマン
Ⅱ.C・ドビュッシー
Ⅲ.M・ラヴェル
Ⅳ.S・プロコフィエフ
■本選
下記Ⅰ~Ⅶの中から1曲のソナタを選び、全楽章を演奏する。
Ⅰ.L・v・ベートーヴェン クロイツェルソナタOp.47 イ長調
Ⅱ.L・v・ベートーヴェン スプリングソナタOp.24 ヘ長調
Ⅲ.F・シューベルト「幻想曲」ハ長調Op.159 D934
Ⅳ.G・フォーレ ソナタOp.13 イ長調
Ⅴ.J・ブラームス ソナタ1番Op.78 ト長調
Ⅵ.C・フランク ソナタ イ長調
Ⅶ.R・シュトラウス ソナタOp.18 変ホ長調